オレ様専務を24時間 護衛する Ⅱ
「これは制服だって理解してるつもりでも、同じ服を着てるのを見てしまうと妬けるもんだな」
「へ?」
「2人並んで歩いてくる姿が、ペアルックみたいでムカついた」
「ッ?!////」
「それに、アイツの視線も気になったし……」
彼は私が着ていた警備会社の作業服の上着を床に落とした。
先輩と同じ服を着てるのなんて当たり前だ。
同じ会社に勤務しているのだから。
社内を歩けば、そこら中ペアルック?
いや、ファミリールック??
嫉妬してくれた事が嬉し過ぎて、どうでもいい!
先輩の視線って、それはよく分からないけど、
きっと、京夜様がイケメン過ぎて僻んでたに違いない!
私は無意識に彼に抱きついてしまった。
「ッ?!////ちょっ、………希和っ」
「もうぉ~~京夜様ぁ、だぁ~いすきっ!!」
人は嬉し過ぎると暴走するらしい。
普段は出来ないような事がガンガン出来ると知ってしまった。
「ちょっ……希和、マジで勘弁!」
「ふぇっ?」
ゆっくりと彼から離れると、京夜様の顔は真っ赤に染まっていた。
もしかして、息苦しかった?!