オレ様専務を24時間 護衛する Ⅱ
身支度をする為、自室に戻った私はすぐさま朱夏に電話を入れた。
事の成り行きを説明し、戦闘服とも思える支度を整える為に。
朱夏曰く、無理に見栄を張ったり
変に対抗意識を持つ事は控えた方がいいと。
私は私らしく、自然な姿でいれば十分だと言う。
朱夏曰く、私は『大人キレイめ』らしい。
いまいちよく分からないけど、朱夏が言うならそうなのだろう。
どうやら私は、手足の長いカラダにポイントを絞ると良いそうだ。
彼女がチョイスした服に着替え、姿見の前でポージングしてみる。
見ようによっては見えなくもない……女性に。
私的には大胆な恰好でも、
彼の隣りに立つなら当然なのかもしれない。
だって、彼には品と華やかさがあるから。
顏が地味な私に出来る事はこれくらいしかない。
彼に恥をかかせない為にも私は出来る限りの努力をする。
ショートパンツにシフォンのブラウスを合わせ、
彼のお義母様から頂いたロングカーディガンを手にして気合いを入れる。
大丈夫。
私は誰にも負けたりしない。
例え相手が強豪でも、必ず勝つのはこの私!
ヨシ!!
いざ、出陣!!