未来を変える殺し屋
「俺が……ストーカーだって言うのか?」


千鶴が俺を睨んだ。


「そう。ストーカーじゃなかったらなんだって言うの?」


「何って……俺たち、付き合ってるじゃないか」


「ばかなこと言わないで」


俺は、裏切られたのか?


こんなに、愛しているのに。


「冗談だろ? 俺はストーカーじゃない」


「じゃあこれは?」


千鶴が携帯を俺に向けた。


「夜中に十分に一回、あなたから電話がきてる。メールはそれ以上」


「それは、千鶴が電話に出ないから心配になったんだ」


「それに、そもそもあなたに電話番号もメールアドレスも教えてない」


「付き合ってるんだから、それくらい知っていたっていいじゃないか」


「付き合ってない! あなたが一方的に、“おまえは今日から俺の彼女だから”って言ってきただけでしょ! 一度も了承してない!迷惑なの。だから、この人にあなたを殺してもらうようお願いしたの」
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