『風のいたずら…』改訂版
秘密のテディ
【一陣の風が吹く2時間前】
「お母さん…私のスリップ洗濯してくれた?」
いまどき下着としてスリップを愛用している高校生がどのくらい居るのかは分からないけれど…
スルスルと冷たい肌触りが好きで私は愛用している。
最近は多機能な品も多く吸水速乾機能のあるタイプが今一番のお気に入り
でもタンスの中にそれが見当たらない。
そこで母に聞いてみたのだけれど…
「あっーごめーん…オシャレ着洗いの洗剤買い忘れてネットに入れたままだったわぁー」
母から呑気な返事が返ってきた。
「うそ!…それっていつからの話…絶対一週間以上経ってるでしょ?」
天然な母は時々こんなポカをする。
私と母とでは体型が違うから母のスリップを借りることも出来ないし…
どうするよースカートの下にショーツだけなんて心許ないけど仕方ないか?
そう思っていたところに
何かを思い出したようで、母が寝室に入って行く。
暫くして戻ってきた母の手にある物は…
高級ランジェリー『テディ』と呼ばれる下着で
キャミソールとキュロットスカートが一体化したようなモノだった。