『風のいたずら…』改訂版

「お母さん…これどうしたの?」

母が自分で買ったとは思えない、母の好みでは無いしサイズだって小さい。

「もう随分前に叔母ちゃんに貰ったんだけどね…

出番がなくってタンスの肥やしになってたの」

【タンスの肥やし】…って高級ランジェリーも形無しです。

「でもこの『テディ』一体どういう訳で持って来たのよ…お母さん」

母はニヤリと笑い。

「今日一日だけそれ着けなさい…」

そう言って私に『テディ』を押し付ける。

「イヤよ!…そんなセクシーな下着、制服の下に着けるなんて恥ずかしいよ
第一こんな一体型の下着トイレはどうするの?」

「それは心配ないわよ…ほらクロッチ部分が着脱式になってるから問題なし
今日は体育の授業もないんでしょ?」

母は自信満々でそう言った。

「それはそうだけど…」

そう返事をしても

外国人モデルで有名な〇クトリアズ・シークレットのカタログに載っていそうな
セクシーな『テディ』を身に着けるのはやっぱり気が進まない…

「貰って一度も身に着けないのも悪いなぁーって思ってたから

今日だけで構わないから親孝行だと思って着けてよ!」

半ば強引に『テディ』を着けさせられ登校する羽目なってしまった…
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