『風のいたずら…』改訂版
【続】一陣の風
私の教室は学校の裏門から一番近くの校舎の3階にある。
それでいつも正門ではなく裏門から教室に向う。
裏門から入って直ぐにある事に気が付いた!
「一体何があったんだろう?」
そう不思議に思う程、大勢の男子生徒が外階段の踊り場からこちらへ顔を向けている。
そう思ったのは束の間のこと。
一陣の風が吹き付け…
直ぐにその意味を理解することになった。
そうしているうちにも男子の囃し立てる声や指笛、下着の感想などが嫌でも耳に入ってくる。
「…あの子誰だよ?めっちゃセクシーなの着てるよなぁー?」
「…大人しそうに見えて実は小悪魔系?」
「…実はエロスの女王とか?」
もう聞いていられないし、現実逃避もしていられない。
覚悟を決めた私は、くるりと声のする方に背中を向けてから頭上のスカートを払い落とした。