片想い電車【完】
失恋
次の日。
朝、駅のホームを見ると蓮斗を思い出す。
諦めなきゃ。忘れなきゃ。
蓮斗とはもう一生会わないのだから。
いや…会えないのだから。
電車に乗る。
流れる景色を見る。
時間が経ってから私は酷い後悔に襲われていた。
「私、なんであんなこと…しちゃったんだろう…っ!!」
また涙が溢れそうになってくる。
あぁ、昨日散々泣いたくせに。
その後、茜との電話でまた泣いたくせに。
私はずっと俯いていた。