片想い電車【完】
私はその日から電車を1本遅くした。
1週間くらいそれが続いて、朝、いつも通り学校へ着くと
「おっはよー、茜ー!!」
目の前を茜が歩いていた。
挨拶をしながら茜に駆け寄る。
「あぁ、おはよ…杏里。」
ここ最近の茜は元気がない。
いつも何かを考えてるような気がする。
「茜、最近元気なくない?どうした?相談ならのるよ?」
さすがにこのまま放ってはおけないので、茜に聞く。
茜は何かをまた考え込む。
「1時間目なんだっけ…?」
「えっと、、、英…語…?」
確か、自習だったよね。
「自習か。なら、サボろう、行こう。」
そう言われ、引っ張られて行く。
普段の私ならありえないが、茜が心配なので大人しくついて行くことにした。