片想い電車【完】


私はなんとなく気まずくなって、次の日から隣の車両には行かなくなった。

1日で終了なんて、割れながら笑えるな。


私はまたこうやって繰り返す。

そしてまた、勇気の出ないまま終わるんだろう。

私はまた後悔して涙を流す。


わかっているのに、いつまで経っても踏み出せない弱い自分にため息が溢れる。


私はそのまま窓の外へ目を向け、流れゆく景色をぼーっと見つめていた。




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