片想い電車【完】

ちょうど学校の最寄駅に到着し、蓮斗の手から素早く生徒手帳を奪い取ると足早に電車から降りる。


「すみません…!!来週からテストなので、時間はないんです。
生徒手帳…ありがとうございました…。」


私は素早く礼をすると走ってホームから出る。


走って、学校へと向かう。


蓮斗と話せた…。

少しの緊張と嬉しさの出てしまっている赤い頬を振り切るように走った。


気持ちが落ち着いてくれない。

鼓動が高鳴っている。

ドキドキが止まらない。

蓮斗と話しただけで、、、


_________スキが溢れそう。


込み上げてくるものを飲み込むかのように私は無心で学校へと走った。


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