片想い電車【完】
「おー、おはよ。杏里ー。って、どした?!」
息を切らせて靴箱に辿り着くと、茜とバッタリ会った。
私が息を切らせて来たので、挨拶の途中に驚いてしまっていた。
「な、なんも…な…。」
今度は違う意味で心臓がドキドキしている。
あれ…なんか、クラクラ、、する?
視界がぼやけて、力が入らなくなった。
あ、やばい…。
そう思った時にはもう、私は倒れていた。
「杏里?!」
茜の声が遠くに聞こえる。
周りの騒がしさが遠のいて行く。
私は、意識を失った。