片想い電車【完】
そう、私は小学6年の頃好きになった奴が今でも好きなのだ。
でも、その人はもうどこにいるのかもわからない。
「私が告白しようって決めた時、あの人はもうこの町にいなかった。」
そう、あの人は誰にも何も言わずに引越したのだ。
「なのに、私は馬鹿みたいに待ってるの。」
窓の外を見れば、あいつと走った時に見た景色が流れている。
「あの人のこと、3年も待ってるの。」
その時、ちょうど学校の最寄駅に着いた。