片想い電車【完】


「…でも、杏…!!」
「もういいよ。」


これ以上聞きたくないよ。

どうせ、私は振られるんでしょう?

婚約者の人が好きなんでしょう?


思わせぶりなことばっかりして…。



結局は、私のことなんか見てなかったんでしょう?



「答えてあげるよ。」

そうね、約束だもの。

なんで避けてたかは言ってあげないとね。




「_________嫌いだったからよ。」



そうだ。

好き、なんて一時の気の迷い。

キスされたから。

抱きしめられたから。


忘れられなかっただけ。

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