遠距離恋愛【完】
final game
次の日の朝。
いつもの癖で一本早めの電車に乗ってしまった私。
そう言えば、晃先輩は朝が弱いって言ってたな。
だからいつもあんなギリギリだったんだ。
学校へ歩きながら思い出すのはやっぱり先輩のことで。
思い出しては目頭が熱くなって。
思い出しては胸が苦しくなって。
私の高校生活の思い出はずっと先輩ばっかで。
なかなか消えてくれなくて。
いつか、思い出になるのかな。
思い出に出来るのかな。
こんなにも好きなのに。