\胸きゅん注意報/

私の趣味は、セルフネイルだ。

最近は、100均のもので手軽に可愛く指先をアレンジすることにハマっていた。

コストもそんなに掛からないので、お財布にとても優しいのだ。

なにより指先を彩ると、それだけで気分が高まるし、女子力が上がったような気がするのだ。

それに、合コンに行くと必ずと言っていいほどネイルを褒められ、そこから話が弾みお食事に誘われることもしばしば――。

「うん、まあ。一時間ちょっとかな…」
「マジかよ」
「可愛いでしょ? 結構お気に入り」

えへへと笑って、両手を掲げる。

「今日はその指先でどんな男を引っ掛けるのやら」

と、呆れた溜め息をこぼした佐伯。

「まあ、なんて人聞きの悪い」

そう言いながら、ガオッと指先を丸めてライオンのまねをした私を佐伯は口角を上げて笑っていた。

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