サクセサーズ
「あ、あの…アレン。どうしてここで倒れていたの?」


「ああ、それはな…」


アレンはリリィに事情を話し始めた。


アレンは旅人であり、一人で旅をしていたが、突然謎の集団に襲われて旅を中断せざるを得なくなったらしい。



「どういうわけか、そいつらは俺を執拗に追ってきてな…何人かはなぎ倒したんだが、魔法で動きを封じられてあのザマだったわけだ。油断したよ」


「た、大変だったね…よかったら、わたしが住んでいる村に案内するよ。疲れてるでしょ?」


「ああ、助かる。ありがとう」


リリィはほっと一息ついて立ち上がろうとした。しかし、立とうとしたらよろめいて転びそうになった。


(え、あ、魔法を使ったから…!)


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