サクセサーズ
リリィは次の魔法を唱えた。今度は、光の攻撃魔法。


「星と光の精霊よ!悪しき者に光の裁きを与えよ!ジャッジメント・アロー!」




すると何十本もの光の矢がリリィの頭上に現れ、リリィが指でアレンの方を指差すと、彼めがけて光の矢が降り注いだ。



もちろん、アレンは素早くその場から離れた。光の矢は地面に思い切り突き刺さり、フッと消えてしまった。



「…すごいな。なかなか悪くない」




お褒めの言葉をいただいたリリィはほっと一安心して胸を撫で下ろした。これで攻撃力は別として一人でいても安心だ。


この感触を忘れないようにしなければならない。戦場は今と同じ生易しいものではない。目的物は動くし、一発で致命傷になるとは限らない。
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