サクセサーズ
「まだだ。ルーカスとあのジジイが残っている」



アレンが指を指した方向には青ターバンの若者と老人が二人。二人を完全に倒すまでは戦いは終わらない。



「…あの二人がやられるなんて」



ルーカスは歯ぎしりをした。魔法の威力はそこまででもなかったはずだ。なのに、この広い闘技場全体をあそこまで揺らすだなんて。最大の誤算だった。




アレンは再び剣をその手に持って二人の元へ走る。ひ弱そうな男と今にも死にそうな老人なんて相手ではない。
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