サクセサーズ
「ぐ、ぐぐ…」


首元ギリギリの所に剣を突きつけられ、決断を迫られるルーカス。リリィはその様子を見守ることしか出来なかった。



「さあ?どうする頭領よ」



刃の先が首に当たり、そこから僅かではあるが血が流れる。ルーカスが何が言おうと口を開いたその時。




「やるね。お兄さんとお姉さん」



パチパチと拍手をしながら、聞き慣れた声が後ろから聞こえた。
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