サクセサーズ
「あ、あの時の…なんでここに」



小さな翼と尻尾。あのときの竜人の子供だった。ルキはすたすたとこちらに歩いてきて、ルーカスに向かって話しかけた。



「ねえ。ボク見込み違いだったみたい。キミたちみたいな弱いヤツらにベーゼさまの力を与えるんじゃなかった」



そう言い放つと、ルーカスの首に思い切り蹴りを食らわす。容易くボキッと骨の折れる嫌な音がすると、その場に倒れた。



「きゃ…い、いやあ!」



リリィはすぐ様ピュアの魔法をかける。早く処置を施さないと死んでしまう。
< 197 / 212 >

この作品をシェア

pagetop