サクセサーズ
カフラーはそんなアレンを見て、何か思い当たる節があるようなのか二人で話をしたいと言ってきた。リリィはしばらくの間、王の間の扉の前で待たされることになってしまった。


リリィはたった一人ぽつんとドアに寄りかかっていた。どこを見渡しても、黄金、宝石の豪華な装飾品で思わず目が眩む。


「た、退屈だなあ…ちょっと遊んでようかな」



リリィはルミナの魔法を唱えた。キラキラと星の光が手の中で輝く。すると、星の光は輝きを増し、突然視界が霧のように真っ白になって何も見えなくなった。
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