サクセサーズ
ベッドに座り込むリリィの隣に今度はジルが座った。吹雪が酷くなってきたのか、風の吹く音が聴こえる。



端正なジルの横顔。イエローの瞳がギラギラと輝く。アレンと同じで大人びていて、なんだか隣にいるのが申し訳ないくらいだ。



ジルはベッドに寝っ転がり、頭の後ろで手を組んだ。



「よかったら、旅の経緯の続き聞かせてくれないかしら」



ジルはくすりと笑った。その笑顔はどこか妖艶で美しかった。

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