サクセサーズ
リリィもその気迫に押されて声を発することも、その場から逃げることもできなかった。



女性は、弱そうな娘ねと呟いて言った。




「貴女に会いに来たの。微かな気配だったから会えるか心配だったけどねぇ。殺すまでとはいかないけれど、死なない程度に苦しめてあげるわぁ」




そう言うとすぐに詠唱を始め、再び黒いオーラと共に魔法陣が現れた。



「ダーク・インベイジョン」



黒いオーラが二人に襲いかかった。逃げようとしても身体が動かない。リリィはもうおしまいだと言って目を瞑った。
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