君の絵を描かせてくれ。
その後、真幸さんは公園に来なかった。
あれから夏を超え秋を超え、半年以上が経ち、もう12月。
もしかしたら、もう一生来ないのかもしれない。
今度はまた、別の場所で、別の人を描いてるのかも……
別の女の人とまたいろんなところに行ってるんだ。
そう想像したら、涙が溢れて止まらなかった。
自分がこんなにも真幸さんを好きになっていたなんて。
私はいつも真幸さんが座っていたあの階段で1人、泣きじゃくっていた。