君の絵を描かせてくれ。
ゴゴゴゴーーーーー………
〜 韓国 〜
12月の韓国はそれはそれは極寒の地。
日本でさえ凍えてるのになんだ、この寒さはー!!
『……さ、寒い……………。』
「……ほら。はぐれんなよ。」
真幸さんは、私の手をとった。
ドキッ!
さっきまで凍えていた私の体は、いっきに体温が上昇していった。
ゴロゴロゴロゴロ…
しばらくキャリーケースを引いて歩き、ホテルに着いた。
「はい。こっちがお前の部屋の鍵な。なくすなよ。」
『えー。別々ー!?』
「ばっ!当たり前だろーが。」
『!……////////。』
そう言われて、私は自分の発言の恥ずかしさに気づいた。
なんてことを!当たり前じゃないか!
私は部屋に行き、黄色の無地のノースリーブワンピースに、お母さんから勝手に失敬してきたパールのネックレスをつけ、低めのパンプスを履いた。
はぁ〜。絶対、こんな小娘場違いなんだろうな〜。
鏡に映った自分を見て落ち込む。
てゆーか、直前まで式典に出るだなんて思ってなかった。
真幸さんは私なんか連れてって恥ずかしくないんだろうか。