君の絵を描かせてくれ。
刻みつける。
ふ〜。今日はすごく貴重な体験をした。
付けていたアクセサリーを外す。
明日は真幸さんがいろいろと案内してくれるらしい。
それが終わって、日本に帰ったら……
まだ、そんなこと考えなくてもいいのに。
考えてしまう。
もう真幸さんには会えない?
もう公園には来ない?
そんなのヤダよ……
私はいてもたってもいられなくなって、部屋を飛び出し、真幸さんの部屋の前にいた。
コンコンコンコンコン……
「なんだよ、どうしたっ、おい!」
パタン
私は真幸さんを押して部屋に入った。