君の絵を描かせてくれ。
おじさんの秘密。
来る日も来る日もやっぱり真幸さんは来なかった。
前も半年ほど来なかったことはあったけど、今度は本当にもう来ない気がする。
電話も出ない。
家も知らない。
何も手掛かりはない。
痛感する。私は真幸さんのこと何一つ知らなかったんだ。
私は途方に暮れていた。
『ねぇ〜。探偵に頼んだらどれくらいお金かかるのかなー。』
「んー。うん十万??」
『やっぱりか〜。無理だ〜。』
でも、もうそれしかないよ。
私はネットで、できるだけ小さそうな個人事務所を探し出した。
『茜!お願いっ!付いてきて!!』
「うん。真莉のためなら仕方ない!」