君の絵を描かせてくれ。
私は次の休みの日、古いアパートの前にいた。
ここかー。なんてゆうか……真幸さんのイメージ通りのお住い。
うー。緊張する。
せーの!
…ピンポーン
ガチャ
「はい。」
『……お久しぶりです。』
「!!!!」
「……。入って。」
『おじゃまします。』
中は、いかにも画家さんって感じの部屋で、絵の具の匂いでいっぱいだった。
いつも、真幸さんからしていた匂い。
たった3ヶ月ほどしか経ってないのに、
その匂いはすごく懐かしく感じる。
「散らかってて悪いな。空いてるところ座って。」
『はい。』