君の絵を描かせてくれ。
『ごめんなさい!!』
私は泣きながら頭を下げた。
「何が?お前は何もしてない。悪いのは、俺だ。」
『ううん!だって、真幸さんは遠くから見てるだけのつもりだったんでしょ?
そんな大切な想いで、あそこで絵を描いていたのに!
そんな想いを踏みにじって、私がほんの出来心で近づいた。
韓国で……あんなことした。
何も知らずに私が、ずっと真幸さんのこと苦しめてた!!』
「確かに……話かけられた時はヤバいと思った。でも、絵を描かせてくれなんて言って関係を深くしたのも、あの夜拒むこともできたのにそれをしなかったのも俺だ。」
「無邪気なお前に惹かれて、お前の気持ちに応えたいと思ってしまった…。
最低だな、俺…………。」
真幸さんも……泣いてるの?