俺様魔王の甘い口づけ
「私が…血を吸うなって言ったから…?」
私が感じていたことを投げかけた。
ルイからの返事はない。
暗闇に少しずつ目が慣れてきて、ゆっくりとルイに近づく。
そっとルイの肩に手を添える。
「お前を…傷つけてしまう」
「ルイ…?」
「止められないんだ。…この衝動が」
その手に重ねられたルイの手。
それはとても優しく、暖かかった。
「ねぇ、教えて…。ルイ、本当の事」
ちゃんと知りたいの。
ルイの今の状態がどうしてなのか。
私の知らないことが、まだあるんでしょう?