俺様魔王の甘い口づけ
「芽衣子さま…本当に飼われるので?」
「うん。ダメかな?」
「いえ、ダメとは…」
歯切れの悪いハンス。
ルイと言いハンスといい、なんだか変だ。
やっぱり悪魔を飼うっていうのは変なんだろうか。
「ね、君もお城に来たいでしょう?」
「キッキー!」
お猿さんは返事でもするかのように声を上げる。
ああ、なんてかわいいんだろう。
ハンスの心配をよそに私はウキウキ気分でそのお猿さんを連れて帰った。
自分の部屋に連れて帰り、とりあえずリンゴを与えてみる。
喜んでパクパクと食べ始める姿はとても愛らしい。
ああ、とっても癒される。
嬉しくて私はお風呂にまで一緒に連れて行き一緒にお湯につかってくつろいだ。
そして、当然のように同じベッドに入って眠りについたのだ。