俺様魔王の甘い口づけ



責任も取れないのに。
ルイの未来に、ずっと私がいるわけじゃないのに。



そんなこと、全く考えてなかったんだ。




「バカだ、私…」




ずっとそうだ。
突っ走って、私の思いを押し付けて。
なにも考えてなくて。



ルイが悪魔だってこと、忘れてたのかな。




うまくピンときてなかったのかも。
私とルイが違うってこと。




生きていく時間が違うことが、どういう事かわかってなかった。






ルイは、わかってたのかな?
わかってて、私の気持ちを汲んでくれてたのかな。





そうやってまた私はルイの優しさに甘えていくのかな。






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