俺様魔王の甘い口づけ
「頼み方だと?これは命令だ。さっさと俺の妃を連れて来い!」
なんなの、なんなのあいつ!
沸々とこみあげてくる怒り。
なにが妃よ。
なにが化け物よ!
勝手なことばっか言って!
「ちょっとあんた!」
私は思わず飛び出していた。
「あ、めーちゃん!」
そんな私を見て、慌てた顔のキイ。
私を振り返るルイが、少しだけ戸惑った顔をしていた。
「芽衣子・・・」
「さっきから聞いてたら言いたいこと言ってくれてさ!なんなの、あんた!」
仁王立ちになって、ビシッと人差し指でリュークを指さしながら叫ぶ。