俺様魔王の甘い口づけ
「あれ?ルイは・・・?」
数日後、朝起きてルイを探してみたけど姿が見えなくてハンスに尋ねた。
「おでかけになっております」
「そう・・・」
ハンスは軽く礼をすると行ってしまった。
なんだか忙しそう。
「芽衣子ッ!」
突然の声。
私は立ち止まるとその声の方へと顔を向ける。
「レオ」
勇者のレオ。
どうして彼がここに?
ルイがいないからこれたのか・・・。
「どうしたの、こんなところで」
「芽衣子、お願いだ。助けてくれ!」
切羽詰まった様子に、私は首をかしげる。