俺様魔王の甘い口づけ
王様が剣を捨て銃を構える。
指が銃の引き金にかけられる。
ルイは、その場から動かない。
でも、着実に糸はほどけつつあるのか、動きの幅は広がっている気がする。
でも、間に合わない・・・。
私は、とっさに体をねじり起き上がると飛び出した。
私のせいでルイを傷付けたくない。
その思いだけで飛び出していた。
ドウン!
引き金がひかれ、銃声が響く。
私の身体は、ルイの前まで届き。
身体に、鋭い痛みが走った。