俺様魔王の甘い口づけ
「いやー、見せたかったよ、めーちゃんに」
「そうなんだ」
「・・・愛されてるね」
「えっ」
キイの言葉に、今度は私が赤くなる方。
愛されてるって、ルイに?
ま、まさか!
「そ、そういえば、・・・その血って、誰が・・・」
「ああ、ここの執事のリオンって人間。俺もハンスも悪魔だから無理だし」
「そっか・・・。じゃあ、お礼言いに行かなきゃ」
話をすり替え、尋ねるとそう返ってきた。
リオンが、私に血を分けてくれたんだ。
私、いろんな人に迷惑をかけてしまってたんだね。
本当、感謝しなきゃ。
「私、リオンにお礼言ってくる」
「ん。俺も、ちょっと出てくるかなー」
キイに別れを告げ、城の中に戻る。
リオンにお礼を言うと、リオンは快く答えてくれた。