俺様魔王の甘い口づけ



「いやー、見せたかったよ、めーちゃんに」

「そうなんだ」

「・・・愛されてるね」

「えっ」




キイの言葉に、今度は私が赤くなる方。
愛されてるって、ルイに?
ま、まさか!



「そ、そういえば、・・・その血って、誰が・・・」

「ああ、ここの執事のリオンって人間。俺もハンスも悪魔だから無理だし」

「そっか・・・。じゃあ、お礼言いに行かなきゃ」



話をすり替え、尋ねるとそう返ってきた。
リオンが、私に血を分けてくれたんだ。

私、いろんな人に迷惑をかけてしまってたんだね。




本当、感謝しなきゃ。





「私、リオンにお礼言ってくる」

「ん。俺も、ちょっと出てくるかなー」




キイに別れを告げ、城の中に戻る。
リオンにお礼を言うと、リオンは快く答えてくれた。






< 222 / 425 >

この作品をシェア

pagetop