俺様魔王の甘い口づけ
魔術師
好奇心
平穏な日常が戻ってきた。
私は相変わらず読書にいそしみ。
ルイは、相変わらず慌ただしく動き回る。
「魔王の仕事って、大変なのね」
つくづく感じる。
なにをしているのかは、わからないけれど。
一日城にいることって、ないんじゃないか。
「以前は、このようなことなかったのですよ」
「え?」
「ルイさまは、魔王として、魔界を纏めようとは思っていない節がありましたから」
「そうなの?」
「ですが、最近は積極的に魔王としての責務をこなそうとされています」
心境の変化があったんだろうか。
「芽衣子さまのおかげですよ」
「へ?私?」
ハンスの言葉に、素っ頓狂な声が出た。
・・・恥ずかしい。