俺様魔王の甘い口づけ
「どう・・・?」
「ルイさまへの、気持ちは」
「気持ち・・・」
ルイへの気持ち。
考えたこともなかった。
最初はただ、恐怖心と嫌悪感だけだった。
悪魔とか、魔王とか、私の常識では考えられない存在に戸惑ってた。
「今は・・・、怖くなんてないし、優しいところも知ってる・・・」
「ルイさまを、命を懸けて守ったのは・・・なぜなのでしょう」
ルイも、そのことを気にしていた。
私は・・・。
本当に、とっさに体が動いたんだ。
ルイに死んでほしくなかったから。
そう・・・。
「ルイに、生きていてほしかったから・・・」
ただ、その一心。