俺様魔王の甘い口づけ
でも、ルイは変わる道を選んだんだね。
前を向いて歩くことを望んだんだね。
「私、ルイの力になりたい」
「今でも、十分なっていると思いますよ」
「私も、その方法があるなら調べたい」
私だけ一人で暇を持て余して読書、なんて嫌だ。
そんな方法があって、ルイが求めているのなら。
私が一緒に探したい。
「ねえ、そういうのに詳しい人って知らないの?」
私は、ずずいとハンスに詰め寄る。
ハンスは困ったように視線を動かす。
「詳しい人・・・ですか・・・」
ハンスは困ったように考え込む。
でも、ハンスが知っている人だったら、もうルイがあたっているかな?
「あ、一人・・・」
ハンスが思いついたように声を上げた。