俺様魔王の甘い口づけ
とにもかくにも、その人が何かを知っているかもしれないのね。
「ありがとうございます!私、そこに行ってみます」
「・・・やめておいた方が身のためだよ」
「え?」
「相手は魔術師。人間一人呪い殺すことは容易い」
ゾクリと背筋が凍る。
もしかしたら、殺されるかもしれないということ?
そんな危険が伴うんだ。
怖い。
それは、正直怖い。
でも、ルイの力になりたいって決めたんだ。
「私、行きます。もし、それでルイが苦しまなくて済むのなら」
「気持ちは、固いという事か」
「はい」
ルイは、私のために苦しんでる。
私のわがままで、ルイは・・・。