俺様魔王の甘い口づけ
怖い。
この先に、なにがあるのか。
誰が、いるのか。
ドンドン奥へと進んでいくと、ジインさんが言っていた通り洞窟が見えた。
中は真っ暗で、先は見えない。
「・・・よし」
覚悟を決めて、中に進む。
怖い。
恐怖に胸を震わせながら。
心拍数が上がり、暗闇に心が呑み込まれそうになる。
進んでいった先に、薄明かりが見えてきた。
あそこに、誰かがいる。
「ククク、迷い猫かい?」
不気味な声がした。