俺様魔王の甘い口づけ



怖い。
この先に、なにがあるのか。




誰が、いるのか。





ドンドン奥へと進んでいくと、ジインさんが言っていた通り洞窟が見えた。
中は真っ暗で、先は見えない。





「・・・よし」




覚悟を決めて、中に進む。
怖い。
恐怖に胸を震わせながら。



心拍数が上がり、暗闇に心が呑み込まれそうになる。





進んでいった先に、薄明かりが見えてきた。






あそこに、誰かがいる。









「ククク、迷い猫かい?」





不気味な声がした。






< 237 / 425 >

この作品をシェア

pagetop