俺様魔王の甘い口づけ
力が強すぎて、苦しい。
どうしたの?
ルイ、変だよ・・・。
「いなく・・・なったのかと思った」
「え?」
「ここで、・・・芽衣子の気が途切れていた・・・だから、自分の世界に戻ったのだと・・・」
私の肩に顔を押し付け、力なくそう呟く。
心配、してくれていたの?
私が、もしかしたら自分の世界に戻ったかもしれないって?
寂しいとか、思ってくれたの?
だとしたら、なんだかうれしい。
「ルイには、私がどこにいるかもお見通しなんでしょう?」
「・・・いつでもわかるわけではない。意識をして探そうとすれば、わかるだけだ」
「そうなの?」
「でも、ここを出た後の芽衣子の足取りは・・・突然見えなくなった・・・」
それって、私がどこに行っていたかは知らないということ?
見えなかったって、それも魔術師であるリリーの力なんだろうか。