俺様魔王の甘い口づけ
「この気持ちは、なんと呼ぶのだ?」
「え、・・・ル、ルイ・・・?」
「芽衣子に触れたいと思うこの気持ちを・・・人間はなんと呼ぶ?」
ルイの大きな掌が、私の頬を包んだ。
それは優しく。
甘く、とろけそうなくらい。
触れた場所が、熱く熱を帯びていく。
「初めてだ・・・」
「あ、あの・・・」
「お前の血は・・・他の人間とは違う味がするのだ」
ルイが、変だ。
ルイの言葉じゃないみたいだ。
だって、こんな甘い言葉なんてルイには似合わないんだから。
最近は優しくなったルイだけど。
こんなの、ルイじゃないみたいだ。
だって、こんな・・・。
まるで。