俺様魔王の甘い口づけ
ルイの部屋を飛び出した私は、気を紛らわせるためにお風呂に入ることにした。
いつもなら、ハンスに声をかけて入るのだけど、気が動転してそんなことも忘れお風呂に向かった。
広い湯船につかり、ゆったりとしているとようやく落ち着いてくる。
ルイが、あんなことを言うからだ。
私が変に意識しちゃうじゃないか。
全部ルイのせいだ。
「はあ・・・」
当の本人は、そんなこと関係なく平然としているし。
やっぱりあの言葉は熱にうかされてボーッとしてたからだ。
振り回されてバカみたい。
私は一つ息を吐くと、湯船から出た。
あまり長居をするとのぼせてしまいそうだ。