俺様魔王の甘い口づけ
「どうすれば、芽衣子を救える」
「知りたい?」
リリーは、ルイを見据え笑う。
「当たり前だ」
「なら、私と契約を交わして」
「契約、だと・・・」
「そう。魔術師から何かを得るなら相応の代価を払ってもらわないと」
「貴様・・・」
芽衣子を救いたいのなら。
そのためには、魔術師との契約が必要。
「お前の望みはなんだ」
「芽衣子との契約と同じ。魔王さまの心臓。魔界の王さまの心臓なんて、どれほどの価値があるだろうね」
「俺の心臓を望むというのなら、確実に芽衣子を救えるのだな」
ルイは、そう突き詰める。
確実に、救える方法を求めているのだ。