俺様魔王の甘い口づけ
点と線
“心”
目を覚ましたら、ルイがとても悲しそうな顔で私を見てた。
どうしてそんな顔をしているんだろうと、名を呼ぶとその表情は安堵の表情に変わったんだ。
いったい、何があったんだろう。
私は、考えてみるけどなにもわからない。
私は、どうしてベッドに寝ているんだろう。
とても、恐ろしい夢を見ていたような気がする。
「芽衣子・・・、気分はどうだ?」
「気分・・・?特に、問題はないけど・・・」
「そうか・・・」
それはそれは、とても安心したように。
なんか、変だ。
ルイじゃないみたい。
私の事を心配するルイなんて。
なんだか、変。
「ルイ、また熱でも出たんじゃ・・・」
「アホか」
あほって、失礼ね。
ルイのおでこに伸ばそうとして布団から出した手は宙を舞う。