俺様魔王の甘い口づけ
「すまなかった・・・。どう接していいのかわからなかったんだ・・・」
「・・・っ、ルイッ・・・」
「そのせいで、お前を苦しませていたんだな」
悲しかった。
苦しかった。
辛かった。
ルイの心がどんどん離れていくようで。
近づいていたのは、私の気のせいだったんじゃないかって。
私の存在なんて、ルイの中になくなったんじゃないかって。
すごく、怖かった。
「ルイッ!」
私は身体を起こすと、ルイに思い切り抱きついた。
ルイはそんな私の身体を抱きとめると、腕を回し抱きしめてくれた。
温かい。
ルイの温もり。
「芽衣子は、温かいな」
ルイは、そう言って笑った。