俺様魔王の甘い口づけ
「その人間のせい!?」
「芽衣子は関係ない」
「関係なくない!ルイが人間の名前を呼ぶなんて!アンリのことだってあまり呼んでくれないのに!」
私は、どうしたらいいかわからなくて戸惑う。
下手に口出しするのは憚られて。
でも、私が無関係とも思えなくて。
「もう、決めたことだ」
「ルイ!」
「行くぞ、芽衣子」
「え、行くって・・・」
ルイに言われ、歩みを進める私だけど。
本当にいいのかな?
アンリ、あんなにも怒ってるのに。
それに、どこにいくの?
私の部屋は、そこなんだけど。
ルイが私を連れて行ったのは、ルイの部屋だった。
私の部屋をまっすぐ行ったところにあるその部屋。
中に招き入れられ、私はさらに戸惑う。