俺様魔王の甘い口づけ
「ル、ルイ・・・?」
「芽衣子、前に聞いたことを覚えているか?」
「え?」
扉が閉じると同時ぐらいにルイがそう切り出す。
前に聞いたこと・・・・?
それって・・・。
「俺の気持ちを何と呼ぶのか、聞いただろう」
「え、あ・・・」
ドキッと胸が鳴る。
そう言えば、そんなこともあった。
でも、そのあとルイが冷たくなって・・・。
「教えてくれ。何と呼ぶのだ、この気持ちは」
「ルイ・・・」
「芽衣子を思うと、心が落ち着かん。お前が、死ぬかと思ったら、とても恐ろしくなった」
「・・・っ」
「これは、この思いは、なんと言うのだ?」
詰め寄られ、私は動揺する。
そんなこと、聞かれても困る。