俺様魔王の甘い口づけ
魔王の血
「芽衣子がいなくなるのが怖い」
ルイが、そう言ったのは思いが通じ合った3日後の事。
想いが通じ合ったからといって、特に何かが変わったわけでもない日常。
アンリは、いつの間にか城から姿を消していて。
ハンスも行方を知らないという。
そんな時、突然ルイにそう告げられた。
「私は、いなくならないよ?」
私だって、ルイの側にいたい。
私には、私の世界はあるけれど。
ルイの側に入れるなら、ずっとここにいてもいいって今は思ってる。
大好きな家族だって、友だちだっている世界。
もう会えないのは寂しいけれど。
「人間の身体は、弱くて脆い」
「まあ、そうだね・・・」
「芽衣子が弱っている姿を見て、痛感したのだ」
だから、いなくなるかもって思ったの?